参議院決算委員会で答弁に立ちました。

5月31日(月)午後、参議院決算委員会において日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)に対するサイバー攻撃について維新の柳ヶ瀬裕文議員の質問について答弁に立ちました。

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この件は、平成28年から29年までの間、合計5回にわたり、住所、氏名等の情報を偽って、日本のレンタルサーバーの契約に必要な会員登録を行った事件につき、4月20日、警視庁が、中国共産党員の男を被疑者として、東京地方検察庁に書類送致したものです。

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警備局長から、その後の捜査等を通じて、被疑者・関係者の供述を始め数多くの証拠を積み上げることにより、約200の国内企業等に対する一連のサイバー攻撃が、Tickと呼ばれるサイバー攻撃集団によって実行され、当該Tickの背景組織として、山東省青島市を拠点とする中国人民解放軍第61419部隊が関与している可能性が高いと結論づけるに至ったものであります。との趣旨の答弁がありました。

その後で、柳ヶ瀬議員から私に対して、JAXA等へのサイバー攻撃について、中国への抗議や制裁を行うべきではないかとの趣旨の質問がありました。

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(上の写真は私の答弁の様子)

私の答弁は「本事件につきましては、日本政府としては、本事案について大変重く受け止めております。自由、公正かつ安全なサイバー空間という民主主義の基盤を揺るがしかねない悪意あるサイバー活動は看過できません、国家安全保障の観点からも強く懸念すべきものであり、本事案を含め、わが国の国益を害するサイバー攻撃について、断固非難し、厳しく取り組んでいく考えであります。

また、こうした日本側の考え方については、中国政府にしかるべく伝えております。

政府としては、今後も同盟国・有志国とも連携し、自由、公正かつ安全なサイバー空間の創出・発展のため、また、国民の安全・権利を保障するため、必要な対応をとっていく考えであります。」

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さらに、柳ヶ瀬議員から、中国に対し制裁等をする考えはないかとの質問があり、それに対しては

「個別の事件の具体的対応につきましては、予断してお答えすることは差し控えさしていただきます。」と答弁しました。