百田尚樹「錨を上げよ」を読んで〜至福の時

偶々本屋で見つけて百田尚樹さんの「錨を上げよ」(幻冬舎文庫、全4巻)を読んだ。熱中した。

百田さんの「永遠の0」は大東亜戦争の歴史を学ぶには格好の本であると高く評価する。

また、映画も感動した。特に空中戦の場面は特撮技術が素晴らしかった。

原作が素晴らしくても映画化されるとガッカリする事が多い中で、素晴らしい映画であった。

ところが最近の百田さんは、SNSの投稿でやたらと問題を起こしているので敬遠していた。だから、この本も初めは1巻だけ買った。

百田さんは昭和30年生まれ、この本は彼が29歳の時に書いて発表しないで埋もれていたそうで、自伝的小説というふれ込みである。

私は昭和26年生まれで4歳違いなので、この小説の時代的背景はよく実感出来た。

次に2巻目を買い、久しぶりに夢中になって読んだ。

私は好きな歴史小説や紀行記を読んでいる時が至福の時である。

続いて3巻、4巻をまとめて買い読み終えた。

小学生から高校生にかけて、こんなヤンチャな子供もいないだろうと思うが、どこまで実像かわからない。

まあ、主人公の作田又三は恋多き男だ、しかも愛した女性に何度も振られる。

私などは一度振られると、しばらく女性と付き合う気も起こらないだろうと思うが、作田はめげない、

感心する。

この本は面白かった、是非読んでみて下さい。