第1回沖縄空手国際大会開催

8月1日から8日まで、沖縄県那覇市で第1回沖縄空手国際大会が開催されており、観戦した。f:id:nakanishi-satoshi:20180806101945j:image

上の写真は沖縄空手会館、他の写真は沖縄県立武道館の会場。
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主催は沖縄県、実行委員会会長は翁長知事だ。

世界に広がる沖縄空手と古武道の型を統一することを目的として開催されたと聞いた。

沖縄空手は本土で行われている空手競技と考え方が違う。

例えば、競技空手の組手競技は若い人に有利だが、沖縄空手は一生涯続けることを前提に考える。

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私が教わっている剛柔流沖縄館の仲本喜一先生は現在90歳(下の写真左側)、沖縄市の自宅道場をはじめ他の二ヶ所の道場での出張稽古など、今でも現役で空手道と古武道を教えている。

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例えば教えの一端は、刃物を持った暴漢が自分を襲った時、単に相手を殴って制圧するのではなく、相手の攻撃意欲を失くす為に、自分の二の腕で相手の二の腕を打つという。

こうする事によって相手をあまり傷つけずに改心させるという。

その為に一生涯続けて、身体の全体を武器とする為に鍛える。

また、刀や槍を持った相手と戦うことを前提として棒、サイ、トンファー、ヌンチャクなどを使う。

特に棒の稽古は全身運動で身体に良い。

腰痛持ちの私は、ここ数年、木刀代わりのクワの柄で毎日素振りをやっていたが、棒の基本振りがそれ以上に効果がある事を実感して続けている。

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今大会の参加選手は1300人弱、外国人が多い、

日本人は少年男子・女子、成年Ⅰ、II男子・女子、シニア男子・女子のそれぞれのクラスで国内選抜大会を勝ち抜いた4名ずつの選手を含め350人ほどだ。

競技種目は型と古武道に分かれており、型は首里泊手系、那覇手系、上地流系と別れており、古武道は棒(棍)、サイの型の競技が行われた。


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メイン会場は沖縄県立武道館首里泊手系の型と古武道の型競技が行われており、沖縄空手会館では那覇手と上地流系の型競技が行われた。

3日と4日は予選、5日は準決勝、3位決定戦と決勝が行われた。

私の友人で剛柔流沖縄館の 外間千博師範も審判専門部会の那覇手系の委員として参加しており、主審を務めた。

なお、外間師範の道場から那覇手系型少年男子の部に出場した武川純平選手(高校3年生)が、見事優勝しました。

外間師範のお話では、県内予選は4名中4位で通過していたので優勝して驚いておりますとの事でした。

武川選手おめでとうございました。

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その為、私は3日に沖縄空手会館で那覇手、上地流系の型競技の予選を観戦し、4日と5日の昼までは県立武道館で準決勝まで観戦した。

準決勝まで勝ち上がる選手は稽古量も多いのだろう、見応えがあった。

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なお、インターネットで「沖縄空手国際大会」と打ち込むと公式ページが出来ており、統一規格となる空手の型数種類と古武道の型が動画で見られます。

外間師範も那覇手の中で、セイエンチン(セーユウチン)の型を披露しております。

この動画を作成する為には相当な費用がかかったと思うが、県費で作成したそうだ。

空手道は沖縄県の財産だと思う。

今回これだけの選手が沖縄県を訪れ、選手以外に沢山の家族道場生も来ている。

剛柔流沖縄館関係でもポルトガルとオーストラリアから6名ずつの選手と数名の道場生が大会開催前から沖縄に来ている。

それらの人々が落とす費用も多いだろうし、年間を通じて、沖縄空手を稽古する為に多くの外国人が訪れていると聞いた。

 

広島への原爆投下から73年

あれから73年目の8月6日を迎えた。

広島県は7月豪雨災害で大きな被害を受けた、復興途中での式典が開催される。

先月、米国が原爆開発を行った「マンハッタン計画」の為に造られた街、ニューメキシコ州ロスアラモスを訪れ、同地の科学博物館を見学した。

ロスアラモスへ来る前は、この街が砂漠のど真ん中造られた街だろうと勝手に想像していた。

なんとロスアラモス峡谷という、グラントキャニオンの小型版の地形の丘に造られた街で、緑の多い、落ち着いた避暑地のような街であった。

下の写真が科学博物館と通りの様子、

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広島と長崎に落とされた原爆の模型、手前が広島市へ投下されたリトルボーイ、向こうの黄色の爆弾が長崎市へ投下されたファットボーイ、プルトニウム使用型。
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私の左手の爆弾が小型原爆B61の模型、米国とNATO諸国との「ニュークレア・シェアリング」に使用されている。

この飛行機搭載型の原爆をNATOのどこかの空軍基地に配備しており(常に移動しているそうだ)、NATO諸国が核攻撃を受けた時はこの原爆で反撃する。
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上の写真はB61に搭載される核弾頭W80の模型、

この博物館は、第二次世界大戦の歴史やマンハッタン計画の流れを説明する映写室や原爆模型など、様々な資料があり、大変勉強になった。

この一角に、なぜ日本に原爆を落としたかを正当化するパネルがあった。

それを読んだ米国在住の友人は「この説明は違う」と言った。同感だが米国民には理解されないだろう。

この広大な国土を持つ国に来ると、政治指導者は核戦争もじさないという考えを持つだろうと実感する。

 

 

 

IR法案の成立について

カジノを含む統合型リゾート実施法が昨日参議院で可決されて成立した。

私がこの法案を最初に作りたいという話を雑誌で読んだのは、東京都知事をやられていた石原慎太郎氏だ。

私が三十数年前に初めてラスベガスを訪れた時、カジノへ行くにあたって、現地在住の知人から言われた事は、「日本人は熱くなりやすいので、遊ぶのは25セントのスロットマシンのみにせよ」という話であった。

当時のラスベガスのカジノは、今と違って子供は入れなかった。柱の陰に目立たないようにマフィアの用心棒が立っており、知人からあの男達とは絶対にトラブルを起こすな、と言われた。

また、日本人はケチだから、ラスベガスを訪れる外国人の中で一番お金を使わないので、あまり歓迎されていない、とも聞いた。

この話は、その後、日本人がカジノでお金を使うのは平均2万円で外国人観光客のなかでは一番少ないという記事を読み、そんなものだろうと思った。

その後、ラスベガスはたびたび訪問して、グランドキャニオンや近くの砂漠を訪れている。

現在はラスベガスのホテル周辺は遊園地のようになっているし、ホテルごとにいろいろな芸能人のショーもやっており家族で楽しめる。

私は毎回ホテルに泊まるがカジノはほとんどした事がない。

一度だけだが、熱くなって大金を賭けている日本人を見たことはある。

日本でパチンコ店を経営する方に話を詳しく聞いた。日本人のパチンコ客は長期減少傾向にあると言う、人口が減少しているのだから無理もない。

また、この方の話では競馬、競輪などの公営ギャンブルを含めて、賭け事をする日本人は限られていて、例えば、競馬の売り上げが増えた時はパチンコの売り上げが減るなどの現象が起きると言う。

私の地元でもパチンコで財産を失くしてしまった人の話は聞いた事がある、依存症の方であろう。

この人達も限られていて、何度でも同じ事を繰り返すようだ。

私はシンガポールのカジノに行った事があるが、現地人の入場制限をしていた。一般的に中国人は日本人より賭け事が好きだ。シンガポールのカジノはラスベガスと違って遊びの雰囲気が少ないように感じた。

この法律は当初は野党の皆さんも参加して、議員立法として研究されて来た経緯がある。

私は積極的に賛成するものではないが、それほど心配するほどの事でもないと思っている。

 

通常国会の会期終了

19日(木)、参議院内閣委員会でIR法案の審議が終盤になり、またも野党の反対パフォーマンスが繰り広げられた。

20日(金)は午前9時50分から参議院外交防衛委員会理事会を開催中に、衆議院で内閣不信任案が提出され参議院の委員会審議が全面停止となった。

午後1時から始まった衆議院本会議では、立憲民主党枝野幸男代表の内閣不信任案の提案理由説明の演説が2時間45分もダラダラと続けられた。

彼は、豪雨災害対応で忙しい時期に大臣を国会審議に座らせるなと言いながら、全大臣を本会議に張り付けて、いやがらせとしか思えない演説を続けた。

この引き伸ばしのおかげで、参議院外交防衛委員会理事会が再開されたのは午後5時55分、6時委員会の会期末処理、私は6時35分に東日本大震災復興特委、同45分に政治倫理と選挙特別委員会の会期末処理を終えた。

そして、議会運営委員会が始まったのは午後7時55分、本会議の開会は午後8時20分、IR法案採決の際に自由党の森、山本議員などのパフォーマンスもあり、散会したのは午後9時38分であった。

おかけで参議院本会議が終わったのは、

国会職員の残業代はいくらになるのか

土砂災害を防ぐ

国土交通省水管理・国土保全局砂防部のホームページに今回の土砂災害で、砂防堰堤が土石流・流木を捕捉し、下にある集落の被害を防いだ例が出ている。

平成30年7月豪雨による土砂災害概要<速報版>の7月18日時点」というページでは、広島県安芸郡が2ヶ所、安芸区、愛媛県八幡浜市保内町など6ヶ所の事例が紹介されている。

また、私の地元高知県宿毛市の隣三原村にある中筋川ダムのおかげで宿毛市平田町の浸水被害が防げた事例、大月町周防形地区が平成13年に被害が出た西南豪雨災害後の河川改修により、今回被害が出なかった事などの資料が私の事務所に届けられた。

豪雨の際、避難できる場所があれば避難するのが良いであろう。

しかし、事前に砂防ダムなどを作る事によって被害を防ぐ事も出来るのである。

避難指示等を出す時期

今回の西日本7月豪雨災害で、私の地元宿毛市の住民に対して、あるテレビ局の記者から、避難指示を出すタイミングが遅かったのではないかとの誘導質問が複数あったと聞いた。

その誘導尋問には乗らなかったので、そういう報道は流れなかったそうだが、そんな報道姿勢はおかしい。

私が聞いた限りでは、朝方になって急に水かさが増したとの話が多かった。

私の妻の話では、宿毛市の放送があったが、雨の音でよく聞き取れなかったとの事だ。

外はまだ暗かったので避難するには危険が伴う。

近い所に安全な避難場所があれば別だが、そう多くはないだろう。

大月町では橘浦地区では裏山が崩れ、寝ている側に土砂が来た話や、二階で寝ていて間一髪助かった話を聞いた。

また、安満地地区は区長さんが、まだ暗いうちから異常な雨に気がつき、警戒するよう放送したとの話も聞いた。

この地域は平成13年(2001年)9月6日の西南豪雨災害でも被害を受けているが、今回は床上浸水被害がその時より多い。集落に至るまでの道路の土砂崩れも多い。

自宅から離れて避難所へ行くのが良いのか、自宅の2階へ移動した方が良いのかは、自宅がある場所の状況と時期次第で、本人が判断するしかないだろう。

また、地域の消防団員が活躍してくれて被害者を出さずに済んだとの話も聞いた。

消防団に対する予算も充実すべきであろう。

今回、土砂災害を受けた方から、裏山に砂防ダムを作ってくれとの要望を出していたとの話をいくつか聞いた。小さな物て済む。大切な事だが、予算が足りずに実現出来ていない。

今後は災害予防という観点から予算投入すべきだと思った。

このブログを書いている最中の午前4時34分に、茨城県沖を震源とする震度4の地震があり、書くのを一時中断した。M4.8と報道されている。

首都圏直下型大地震南海トラフ地震、北海道釧路沖地震などが予想されているが、いつ、どこで何が起きても不思議ではなくなった。

今日回った被災地

今日も一日中被災地を回った。

昨日中平富宏市長からもらった資料では、宿毛市内の浸水住家は574軒、まだ後片付けが済んでいない家も結構ありました。

宿毛市小筑紫町田ノ浦地区

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この神社のすぐ左隣に私の同級生の家があり、その息子の話では、この写真の右手2本目の杉の大木は2〜3メートルほど下に移動している、写真の左側にももう一本あるので、次の雨で倒れる。すぐに伐採してほしいと言ってます。
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上の写真は宿毛市池島地区に通ずる市道の崩落現場、写真の真ん中辺りに市道があった。幸い北側に別の市道があり、池島地区は孤立してはいない。
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大月町柏島地区の巨岩の崩落現場、ここはテレビで何度か放映されている。一つは片付いていたが、この巨岩はまだ片付いていない。
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大月町安満地地区、入ってすぐの幅5メートルほどの川ですが、土砂で埋まり写真右手の家が十数軒床上浸水しておりました。

乾区長さんの話では、この川に埋まっている土砂は高さ1メートル以上ある、早く取り除かないと次の大雨でまた浸水被害が出るであろう。

地区全体が相当高い浸水被害で、まだ日の出前から消防団が住民の救助によく活躍してくれた。おかげで死者が出なかった、との事でした。

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上の写真の地域は床上浸水が多く、まだ後片付けも消毒も済んでいない家が多い。

この安満地地区は集落に入るトンネルの手前が土砂崩れ、そこから集落に入るまでにさらに4ヶ所の土砂崩れがあった。

また、土砂崩れで犠牲者の出た一切地区の現場も見た。おそらく一瞬のうちに全壊したのであろう。ご冥福を祈りました。