だんしがしんだ

11月21日に落語家立川談志が死んだ。
生前「談志が死んだ」という本を自ら出版した。前から読んでも後から読んでも同じで、談志の洒落だった。
私は30才ちょっと過ぎまでテレビのない生活をしていた。
その当時時々ラジオを聞いており、落語が好きでよく聞いたし寄席にも行ったことがある。また、落語全集も笑い転げながら読んだ。
ただの話を「落語」という文化にし、それで生活するということは日本独自の文化であろう。
ラジオ番組の公開放送を聞きに行ったことも数回ある。その内の一回が立川談志出演の番組であった。
落語本体よりも枕が抜群に面白かった。ラジオ放送ではカットされる話ばかりであった。
落語の上手さでは同時代の古今亭志ん朝と比較されることもあったが、私は談志のほうが好きだった。天才肌であった。

今の若手の落語家で談志の弟子にも立川談春という良い落語家がいるが、談志を超えることはないであろう。
冥福を祈る!