大健闘のウクライナ軍の戦力

2月24日にウクライナ戦争が起きてからもうすぐ2ヶ月になる。

私も、首都キーウが4〜5日で陥落して、短期間で戦争は終わると予想した1人だが、ウクライナ軍は大健闘だ。

これまで、ウクライナ軍の戦力の資料を見つけることが出来なかったが、最近、軍事雑誌「丸」6月号に軍事ライター木村和尊氏の記事が出たので、その概略を転載します。

それによると、開戦前のウクライナ戦争の総兵力は19万6600名、陸軍12万5600名、空軍3万5千名、空挺軍2万名、海軍1万5千名などである。

これに対し、ロシア陸軍は最大で19万人が動員されていると見られている。

主な装備は、陸軍が戦車858両保有主力戦車T-64系統(下の写真)、 T-72系統が約130両、 T-84が5両、歩兵戦闘車が1212両、装甲兵員輸送車が622両、弾道ミサイルが9K79トーチカ短距離弾道ミサイルなどである。

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(写真はWikipediaから、装甲板はもっと多い)

昨日のテレビニュースで、米軍をはじめNATO各国が、ウクライナに対する軍事支援を話しあったとのニュースが流れていた。

支援兵器は対空ミサイル「スティンガー」や対戦車ミサイル「ジャベリン」などが効果があったと報道されているが、射程600キロほどの中距離ミサイルを支援すれば有効だろうと思う。

空軍は約124機の作戦機を持っていた。内訳はミグ29戦闘機が36機、スホイ27戦闘機が34機、スホイ24攻撃機が14機、スホイ25攻撃機が31機などである。

この他、トルコ製の無人攻撃機イラクタルTB-2の活躍が報じられているが、これは6機で1セットだそうで、6機から24機ほどを保有しているそうである。

この戦力は開戦前の戦力なので、2ヶ月経った現在はロシア軍との戦闘で相当戦力は減っていると推測されるが、ヨーロッパ諸国からの兵器支援があり、未だロシア軍は制空権が取れていないようだし、地上戦闘でもロシアは攻めあぐねているようだ。

また、ロシア軍の損害については先日のブログに載せた資料に書いてあります。