農水産品輸出10年連続最高

昨夜からTVニュースで流れているが、今朝の産経新聞には表記の記事が出ていた。

農林水産省が3日発表した令和4年の農林水産物・食品の輸出額(速報値)が前年比14.3%の1兆4148億円となり、10年連続で過去最高を更新した。

増加したのは、ホタテ貝910億円(42.4%増)、ウィスキー560億円(21.5 %増)、青果物474億円(14.3 %増)、

減少したのは、サバ188億円(14.6%減)、かつお・まぐろ類178億円(12.6%減)、牛肉520億円(4.0%減)とある。」

中国の富裕層への輸出が増えたようである。

私が4年ほど前から農水省の官僚に提案していたのは、中国富裕層への日本米の輸出である。

10年ほど前から、中国富裕層は子供を塾に通わせるのに熱心で、子供の食事は、コンビニの和食弁当が多いとの報道を見たのがきっかけだ。

昭和26年生まれの我々の世代は、小学高学年のこらから、朝飯にパンを食べるのがハイカラであった。

成人してからも、日本人は朝飯にパンを食べる人が増え、米の消費量が減り続けている。

これと同じ事が中国でも起きると思った。

和食弁当で育った中国人世代は、成人してからも日本の米食を食べるであろう。

それに加えて、中国製餃子の製造が、不正品が多いと大問題になったことがあった。

その当時(私は県議会議員であった)、中国の上海、北京で寿司店を10店舗ほど展開して成功していた高知県出身の方から話を聞く機会があった。

彼は中国製餃子事件に関して、私に

「中国人富裕層は、中国製の食べ物を食べませんよ。中国人が作った食べ物を信用していませんから、」と教えてくれた。

さらに当時から、中国人観光客が日本に来て、お土産に日本製炊飯器を買って帰るのが話題となっていた。

その後、炊飯器のブームがなくなったので調べてみると、家庭の水道水が悪いので、炊飯用に別途水を買う必要があり、高くつく事が分かった。

参議院議員になって、日本の米を中国へ輸出する事に取り組む中で、農水省の役人が日本の米の消費状況の調査に中国へ行くと報告にきた。

その際に、米の消費状況を調査するなら、先に記した、高知県出身の寿司屋を訪ねることと、熊本県発のラーメンチェーン店「味仙ラーメン」を調べて欲しいと頼んだ。

帰国して、その報告を聞くと、「味仙ラーメン」では、ラーメンだけでなく日本風の焼魚定食やトンカツ定食が売れている。また、寿司店の社長は、日本のコンビニで売っている「パック飯」を売り始めて好調だと聞いた。

この「パック飯」は、コロナ禍が始まってから私も議員宿舎での朝飯に良く食べていた。

電子レンジで2分足らずで、美味しいご飯が食べられる。

中国人富裕層は中国人が作る食物を信用していない、日本製の安全性を買っている。

上記の二つの事例でも、まだまだ中国での「日本製ご飯」の消費は増えると期待している。