ロシア軍によるウクライナでの民間人虐殺について

テレビ報道で、ロシア軍が占領していたウクライナでの、ロシア兵による民間人虐殺報道が相次いでおり、世界中のマスメディアがこの行為を非難している。

この報道に対してロシア政府は「ウクライナによる捏造だ」と、虐殺を否定しているが、説得力はない。

この報道を見て思った。

今から76年前、昭和20年(1945年)8月9日以降、日ソ中立条約を一方的に破って満州へ侵攻したソ連軍が、満州にいた日本人移住者、ほとんどが老人と婦女子に対して凄惨な虐殺行為を行なった。

この虐殺行為に対して日本では、極東に送られたソ連軍兵士は犯罪を行った受刑者が多かったので、あんな酷い事をやったのだ。との解説がある。

しかし、ウクライナ戦争でのロシア兵のこの虐殺行為を見ると、その解説は間違いだと言わざるを得ない。

ロシア軍とは民間人虐殺をやる軍隊だと思わざるを得ない。

この問題に対する日本政府高官の反応も早く、

松野官房長官は6日の記者会見で、ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊で多数の民間人の遺体が見つかったことについて、「多数の 無辜(むこ)の民間人の殺害は重大な国際人道法違反であり、戦争犯罪だ。処罰されなければならない」と述べ、ロシアを強く非難した。との報道があった。

また、昨日、8日には、日本政府はロシアに対するこの行為を非難する為、在日ロシア大使館の外交官とロシア通商代表部の職員計8名を国外追放するとの報道があった。

外交官の追放は、日本では過去に3例しかなく、異例の対応で、ロシアに対しては、初めてとなるそうだ。

今後、ロシア側からの報復措置が予想されるが、私は良くやったと高く評価する。